マラソン出場権の譲渡はあかん
神戸マラソンの公式サイトにアクセスしたら、次のお知らせがアップされていました。
むむ、なぜこのタイミングで?!と思ったら、どうやらオークションで神戸マラソンの出走権が出品されていることが理由のようです。
ヤフーオークションを調べたら、10/28 21:00現在、一件出品されていました。都合が悪くなった50代の男性が、1万円で出品されています。(神戸マラソンの参加料は手数料込みで10,810円)
出走の受付には身分証の提示が必要なので、男性が受付を済ませて、大会前日にゼッケン等を受け渡しするのだそうです。
こういう出走権の売買がネットオークションでおこなわれているなんて、今まで考えたこともなかったです。
他人の名前で走りたいか?
そもそも、普通はこういう出走権を買ってまで、走りたいとは思わないでしょう。
フルマラソンの大会に出るとなれば、数ヶ月前から計画をたててトレーニングして挑まないといけない。それだけの労力をかけているのに、完走した記録は他人の名前になるなんて、よほど走ることに思い入れがないとしか思えません。
そもそも出場権の譲渡禁止というのに無理がある
しかし、出場権の譲渡禁止という規約も、理不尽なところはあります(神戸マラソンだけの話ではないが)。
参加者が多い大会は運営スタッフも大変だから、事務の都合もあるのは理解したいところだけど、
- 抽選倍率の高い大会で、高額な参加費なのに、もったいない
- 開催日の数ヶ月前に、出走の申し込みが必要だから、都合が悪くなるのも当然ありえる
仮に譲渡をOKにできるのなら、ゼッケンなどに印刷された氏名なんて取消線でも引いて手書きしておけばいいレベルのことじゃないのかな。
ランナー名簿の印刷の都合もあるだろうが、名簿って必要なんだろうか? 写真のゼッケン番号から個人が特定される可能性があるので微妙だと思うのだけど。
転売で不当に利益を得るような行為や、届けでなしで走者の変更は禁止という感じではだめなんだろうか。
譲渡できる大会もある
RUNNETが提供しているサービス「出走権譲渡ゆずれ~る」 http://runnet.jp/runtes/guide/yuzureru/ に対応している大会であれば、譲渡は可能です。
関西だったら、福知山マラソンが対応されています。
売る側には、譲渡の手数料が差し引かれて、RUNNETのポイントで返金される。 買う側は、空きが出てる大会に申し込んで、クレジットカードかポイントで支払う。
買いたい人が現われなければ、残念ながら譲渡はできませんが、こういうサービスがあると日程が先の大会でも少し安心してエントリーできます。
さいごに
神戸マラソンについて意見をいろいろと書きましたが、今回のオークションでの出品行為を支持する意図は、まったくありません。
神戸マラソンの追加抽選の有無が発表される時期は、このブログの関連記事もアクセスが急増しました。落選したけど、やっぱり走りたいと思っている人が多いのではないだろうか。
当選したのに走れない人、落選したけど走りたい人、こういう不一致が解決して、さらに参加しやすい大会になればいいですね。