オネアミスの翼とランニングフォーム
ランニングしていると、ときどき「王立宇宙軍 オネアミスの翼」のことを思い出します。
有人人工衛星の打ち上げに奮闘する若者たちの姿を描いたSFアニメ映画で(ウィキペディア)、昔から好きな作品なのですが、正しいランニングフォームについて考えていると、オネアミスの翼の、あるシーンのことを思い出すのです。
それは人工衛星がどのように地球を回り続けるかを説明するところで、主人公のシロツグ(声:森本レオ)のこんなセリフがあるのです。
投げられた石は地べたに落ちる。 当たり前のことだな。 この石を地面と水平方向に加速してやる。 ずっと遠くに落ちる。 これをさらにうんと加速する。 その石の速度がある一点を越えたとき、地平線の向こう側に果てしなく落下しつづけるようになる。 これが人工衛星だ。 上げるんじゃない。地球の丸みにあわせておっことすんだ。 「王立宇宙軍 オネアミスの翼」1987年 劇場公開作品(東宝東和系)より (セリフは自分で聴き取りました)
劇中ではこんな感じの図解も登場します。
人工衛星は、地球を周回しているのではなくて、落下し続けている。変な説明だけど、森本レオのほんわかした雰囲気もあって、とにかくこのセリフはとても好きなのです。
で、この話と、ランニングがどう関係するのかといえば、
ランニングフォームを考えたとき、実はランナーは走っているのではなく、前へ倒れ続けているだけじゃないかと思うのです。つまりある意味では、落ち続けているのです。
前へ倒れそうになるから、自然に足が前に出る。足が前に出るから、前進する。さらに倒れそうになって・・・とただ繰りかえしているだけじゃないだろうか。うまく走れるというのは、うまく倒れることができるってことなんじゃなかろうか。
そんなイメージが、落ち続けている人工衛星のイメージが重なります。だからランニングしながら、あのオネアミスの翼を想うのです。
重力をうまく利用しながら走れたらいいなあと思う今日この頃です。変な話ですいません。