雪の京都を走った
先日、京都市内は、珍しく積雪があって一面雪化粧になった。さすがにジョギングするのはやめておこうと思っていた。
しかし、ちょうどその日は、第35回全国女子駅伝が開催された日で、吹雪の中を走る選手が印象的だった。
彼女たちの奮闘ぶりに影響されて、やはり走りたい気持ちが強くなる。ちょうど青空も見え始めて、天気が回復しつつあったので、とにかく鴨川へ走りに出かけた。
吹雪の鴨川
しかし、鴨川へ向こう途中、再び雪が降りはじめ、到着したころには、まさか一面が吹雪いているなんて、あんまりである。
ここは京都マラソンのコースにもなっているところだ。大会当日、こんな状態だったら、混乱するだろうなどと考えつつ、せっかく来たことだし、とにかく走ってみることにした。どこで滑るかわからない状況で、これはかなり非常識なことをしているのではないかと不安になりながら。
地面には雪解けの水溜りができているところも多く、かなり悪路になっていたけれど、アイスバーンのように凍っているわけではないので、思ったよりも走りやすい。
こんな状況を楽しみながら、しばらく走っていると、吹雪の向こうからランナーの姿が見えてきた。それも一人じゃない。次から次へとすれ違う。
まさか、こんな状況でも他にランナーがいることに、驚きつつも安堵する。意外と普通のことなのだろうか。ランナーとはここまでストイックなものなのだろうか。
僕と同じように女子駅伝に影響されて、走り始めたものの、みんな途中から天候が悪くなって仕方なく走っているのかもしれない。
寒さについては、走り始めれば、すぐに体も温まるし、あまり気にならない。むしろ帽子にすぐ雪が積ることのほうが気になる。
靴は完全に濡れているはずだが、特に冷たいとか不快とか感じないのも不思議だった。それよりも、手がすごく冷たくて辛かった。
意外と調子よく走れているので、御所の雪景色も見るために、そのまま京都御苑へ向かうことにする。
京都御苑
京都御苑内は寺町御門から入った。 鴨川とは、また違った京都らしい雪景色である。
ここは仙洞御所の西側あたり。 すっかり雪も止んでいるが、ひとけは少なく、ひっそりとしている。
こちらは京都御所の南東になる。 自分が走る砂利の音だけが聞こえている。
今回、気付いたのは、京都御苑内は、砂利のエリアが多いため、こんなに雪が積った日でも、しっかりと走れるということだ。砂利さえ踏めていれば、鴨川と違ってスピードも出して走っても平気である。
雪が積って、道路や鴨川が走れないときは、砂利のある京都御苑を走ることにしよう。 できれば、外を走るのは控えて、自宅とかジムでトレーニングに励んだほうがいいのだろうけれど。
ちなみに写真はiPhone7で撮影した。防水なので、こんな吹雪の日でもまったく気をつかわずに撮影できるのは素晴しい。